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セーラー服と機関銃

セーラー服と機関銃
(セーラーふくときかんじゅう)は、赤川次郎の長編小説。1978年、主婦と生活社刊。1981年に映画化、1982年・2006年にテレビドラマ化されている。

●“「セーラー服と機関銃」オリジナル・サウンドトラック”CD(2006/11/1)セーラー服と機関銃(初回限定生産)【VIZL-209】=>セーラー服と機関銃(初回限定生産)薬師丸ひろ子主演の劇場版!角川エンタテインメント セーラー服と機関銃セーラー服と機関銃 TV-BOX 概要
父を事故で亡くし天涯孤独になった女子高生の星泉が、遠い血縁に当たるヤクザ「目高組」の四代目を継ぐ事になり、4人の子分と共に対立するヤクザと戦う、という話。続編に『卒業-セーラー服と機関銃・その後』(カドカワノベルス)がある。

薬師丸ひろ子主演で映画化され、1981年暮れに公開されるや大ヒットとなった。荒唐無稽な原作を監督 相米慎二が荒削りながら生々しいタッチで演出し、少女が大人へと変わっていく様を描いた異色の青春映画に仕立て上げている。薬師丸が歌う同名の主題歌も大ヒットした。

1982年には原田知世が主演でテレビドラマ化された。

2006年には長澤まさみ主演でリメイクされ再びテレビドラマ化されて現在(2006年10月)放送中である。

角川文庫で発刊されている本作の表紙は、薬師丸ひろ子及び原田知世の写真、ないしはイラストとなっていたが、2006年10月発売の改訂発売版から本作および続編『卒業-セーラー服と機関銃・その後』の表紙は長澤まさみの写真となった。本編の内容は基本的に同じである。 また、初版である主婦と生活社の単行本表紙は、なんとセーラー服ではなく、ブレザータイプの制服を着た女子高生のイラストとなっている。


映画
1981年12月19日、全国東映系で公開。角川映画の代表作の一つで、主演の薬師丸ひろ子の人気と知名度を決定づけた大ヒット作。角川文庫化に合わせての角川商法(小説と映画のメディアミックス)といえる。薬師丸ひろ子が撃っていた銃はM3短機関銃(通称グリースガン)。

1981年夏、主演の薬師丸(当時東京都立八潮高等学校2年生)の夏期休暇に合わせて、東京・新宿周辺でのロケを主体に撮影された。撮影に際し監督の相米は薬師丸をショートカットの髪型にさせているが、主演の若年女優をショートカットにするのは以後数作にわたり相米作品の特徴となった。

相米作品の大きな特徴である長回しの手法が多用された結果、撮影時間が膨大になってしまったと言われ、1981年暮れに公開された版は重要部分が大幅にカットされており、ストーリーの展開が非常に分かりづらくなっていた。最初の版が公開されて数ヶ月後の1982年夏には、カットされたシーンを付け加え、「完璧版」と称した長尺版が公開された。「完璧版」公開の際には、薬師丸が「野生の証明」で映画デビューした直後(1978年)、TBS系で放送された主演ドラマ「装いの街」が併映されている。「完璧版」の公開初日、大学受験のため芸能活動を控えていた薬師丸が新宿東映会館(映画館)に姿を見せ、報道陣のインタビューを受けるというハプニング(?)もあった。

薬師丸が機関銃を撃ち「カ・イ・カ・ン!」とつぶやく有名な場面では、破裂して飛び散った瓶の破片が薬師丸の顔面に当たり(鼻のすぐ脇)、軽く出血を見る傷が生じた。薬師丸本人は怪我を負ったことに気がつかなかったようだが、すぐ脇に立っていた渡瀬恒彦は異変に気がつき、薬師丸をかばう(手当を受けさせるようエスコートする)ようなそぶりを見せている。傷は軽く、跡が残るようなものではなかったと言われるが、映画撮影終了後に撮影されたと思われる主題歌のレコードジャケット写真では、メイクによってこの傷(出血)が再現されている。

ラストシーン(薬師丸が極端に短い髪型に変わり、赤いハイヒールを履いて、マリリン・モンローよろしく地下鉄通風口からの風でスカートをひらめかせる)は伊勢丹新宿店の前(新宿通り)で撮影が行われた。薬師丸の演技は数百メートル離れた地点(新宿東映会館上階)から望遠レンズを用いて撮影されている。

それ以前の角川映画と同様、プロデューサーの角川春樹がカメオ出演している(風鈴の屋台を引く男)。

一時の角川映画では定番となっていた「主演女優(角川三人娘)が映画の主題歌を歌う」というパターンは、本作からスタートしている。薬師丸にとっても本作の主題歌がレコードデビュー曲。薬師丸は人気アイドル女優でありながらレコードを出していなかったため、ファンの間に「薬師丸の歌が聴きたい」という一種の飢餓状態が生じていたと見られ、これも大ヒットの一因とする意見がある。

主題歌「セーラー服と機関銃」の作曲者である来生たかおも、映画公開と前後する時期に「夢の途中」という名で同曲(ただし歌詞が一部異なる)のレコードを出し、やはりヒットとなっている。これがきっかけで来生の人気と知名度も高まった。ただし本来「夢の途中」という名だった曲を、薬師丸版では映画タイトルと同じ名に変えられてしまったことなどについては、来生の実姉で作詞家の来生えつこともども不満だったと言われている。

映画のプロモーションの一環として、薬師丸の同級生役で共演していた柳沢慎吾、光石研、岡竜也による「ひょうたん三銃士」というトリオが作られ、彼らが歌う「センセーショナルHIROKO」というレコードが製作された。こちらはあまりヒットしなかったと見られる。

本作、および名作の誉れ高い「翔んだカップル」で名コンビだった相米と薬師丸だが、相米が薬師丸を演出する際に棒(精神棒と称した)で身体を叩いたり、薬師丸を精神的・肉体的に疲労の極まで追い詰めたりすることも多かったと言われ、薬師丸は相米に対し好感情を持っていなかったという説もある。そのためか相米と薬師丸のコンビは本作で最後となった。相米と薬師丸がその後もコンビを組んでいたら違った形の名作が生まれた可能性も高い、と惜しむ声も一部にあると言われる。

スタッフ
監督:相米慎二
脚本:田中陽造
音楽:星勝
制作:角川春樹、多賀英典
出演
星泉:薬師丸ひろ子
佐久間真:渡瀬恒彦
三大寺マユミ:風祭ゆき
智生:柳沢慎吾
黒木刑事:柄本明
萩原:寺田農
浜口:北村和夫
関根:佐藤允
三大寺一:三國連太郎
星流志:藤原釜足
尾田医師:円広志
主題歌
「セーラー服と機関銃」(歌:薬師丸ひろ子、作詞:来生えつこ、作曲:来生たかお)


テレビドラマ
1982年版
1982年7月5日~9月20日の間、フジテレビ系列で放送。原田知世主演で30分の連続ドラマとしてテレビドラマ化された。

テレビ版で撃ったのは用意できるプロップガンの都合なのか自動小銃のXM177E2であった。

原田知世のデビュー作。原田はこの年の春、角川映画のヒロインコンテストで特別賞を受賞。つまり前年公開の映画版に主演した薬師丸の後輩であり、ヒット作のドラマ化作品に主演して顔見世興行を行った格好になる。ほとんど演技経験もなく芸能界の水にも染まっていない(?)原田に初々しさを感じるファンもいた一方、当時の原田が九州なまりも抜けず(長崎県出身)芝居も素人そのものだったため、海のものとも山のものともつかない泡沫アイドルという程度にしか見ない視聴者も少なくなかったと言われる。映画版に比べ、原田主演のドラマ版は全体にコミカルな雰囲気が強調されている。原作と映画版にあった、泉が佐久間にキスするラストシーンが変更されていて、泉はキスしない。そういった演出の差異は、原田が当時14歳と言う若年で、しかも演技者としてあまりに未熟だったための配慮と見る意見がある。なお本作はビデオやDVDで発売されていない。これは権利関係が複雑なためという見方がある(作中に別のテレビ番組のワンシーンが挿入されたりしているため)。

スタッフ
演出:河毛俊作
脚本:今井詔二
出演
星泉:原田知世
周平:高柳良一
佐久間:鹿内孝
新井康弘
阿藤海(現・阿藤快)
マユミ:風吹ジュン
堀広道
主題歌
「悲しいくらいほんとの話」(歌:原田知世、作詞:来生えつこ、作曲:来生たかお)


2006年版
2006年10月13日から毎週金曜日の22:00~22:54に放送される(全7話)。長澤まさみ主演でTBS系でリメイクされ、主題歌は星泉本人(長澤まさみ)が歌う。

TBSテレビで放送。初回は10分拡大の23:04までの放送。長澤まさみが撃っている銃はエルマ・ベルケMP40短機関銃。また放送と同時に長澤まさみが出演しているロッテのど飴のコラボCMをTBS系列限定でオンエアする。

目高組の構成員が組長の泉を除き、原作や映画版や旧テレビ版が4人なのに対し、今作は5人になっている。
泉は4代目ではなく8代目の組長になる。
スタッフ
原作:赤川次郎
企画:伊與田英徳(TBS)
脚本:いずみ吉紘
音楽:河野伸
音楽プロデュース:志田博英
撮影:須田昌弘
プロデュース:石丸彰彦(TBS)
演出:平川雄一朗、加藤新
制作:TBSテレビ
製作・著作:TBS
出演
星泉:長澤まさみ
真由美:小泉今日子
酒井健次:中尾明慶
西野武:田口浩正
酒井金造:山本龍二
剛田英樹:福井博章
稲葉通男:井澤健
岩倉智男:おかやまはじめ
森蘭丸:森廉
金田麗華:森本ゆうこ
常盤和子:井端珠里
小林朱美:谷亜里咲
三大寺一:緒形拳(特別出演)
星貴志:橋爪淳
目高辰雄:桂小金治 
1階住人:杉浦双亮(360°モンキーズ)
黒木幸平:小市慢太郎
柴田光明:中野英雄
浜口昇:本田博太郎
佐久間真:堤真一
主題歌
星泉(長澤まさみ)「セーラー服と機関銃」(作詞:来生えつこ、作曲:来生たかお、ビクターエンタテインメントより2006年10月25日発売予定)

●“「セーラー服と機関銃」オリジナル・サウンドトラック”CD(2006/11/1)セーラー服と機関銃(初回限定生産)【VIZL-209】=>セーラー服と機関銃(初回限定生産)薬師丸ひろ子主演の劇場版!角川エンタテインメント セーラー服と機関銃セーラー服と機関銃 TV-BOX
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