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カンボジア野生化女性が“ホームシック”

 やっぱり帰りた~い-。カンボジア北東部のラタナキリ州のジャングルで、18年ぶりに発見された女性(27)が“ホームシック”にかかっていることが21日までに分かった。“故郷”に帰りたがっており、既に何度か脱走も試みた。ほとんど言葉も話せず、「野人」生活が長かっただけに、周囲から「人間に戻れるのだろうか」と心配する声が上がっている。

 「彼女は泣き叫び、ジャングルに帰りたがっている。人間との生活に慣れていないから仕方ないのだが…」と肩を落とす地元警察関係者。89年に行方不明になり、今月13日に保護されたロチョム・プチエンさん。木々が生い茂った密林がどうしても恋しいようだ。

 何度も脱走に挑んでいる。ロチョムさんは引き取った家族の自宅の敷地内のトイレで用を足す時は服を脱ぐ。先週の夜、いつものように服を脱いだため、家族に「ああ、トイレか」と思わせたところ、猛ダッシュで逃亡。途中で家族に捕獲されたが、フェイントを交えた頭脳戦を仕掛ける。

 警戒心が強く、家の中でほとんど眠らない。しきりに玄関に向かおうとするなど、スキあらば脱走しようとする姿に、家族も「みんなが眠れない。不眠症だわ」とグッタリ。24時間態勢の“監視”を怠るわけにはいかない。
 発見から1週間以上が過ぎたが、ほとんど言葉は話せない。空腹やのどが渇いた時に口を指さして表現するが、覚えている言葉もある。「お父さん」「お母さん」「腹痛」の3つだという。

 一方で「ジャングルウーマン」の一報は、カンボジア国中をわかせている。ロチョムさんが住む人口100人程度の小さな村には連日、やじ馬や報道陣が押しかけるなど、新たな観光スポットになりつつある。

 ここの村民は少数民族であるプノン族。彼らは、ロチョムさんがまだ「野人」なのは、森の悪霊に取りつかれているからだと信じており、そのため、おはらいをする僧侶を依頼したという。

 本人が語れないため、行方不明までの経過、長年にわたったジャングル生活といった真相は謎に包まれたまま。英紙などの報道では、ゲリラによる誘拐、長期監禁説が浮上している。身元確認のDNA鑑定を急いでいるが、本人は「四つんばいで動く方が好きなようだ」(地元警察)と周囲の騒ぎっぷりにも、野人は変わらないようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070122-00000097-sph-soci&kz=soci
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